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☆ ペインクリニックに関する知識ペインクリニックとはpain(痛み)を専門に扱う診療科目で麻酔科に属します。 麻酔科といえば外科手術などの全身麻酔や腰部麻酔(腰椎麻酔)を想像しますが、麻酔科の医師は手術中の患者さんの枕元に立ち、手術の進行具合や必要な点滴の量、またおしっこの量などを含め、患者さんの状態を総て監視し、異変が生じるようなことがあれば即座に対処できるように準備しています。 出血が多ければ輸血を行い、体温が下がれば加温するなど、痛みを取るだけではなく、手術中の総てをコントロールしています。 麻酔科は、消化器外科や心臓外科、胸部外科、整形外科、脳神経外科、耳鼻咽喉科、皮膚科、形成外科、眼科など、外科系の手術の全ての麻酔を担当します。 当然、それぞれの病気や手術方法に対する知識が求められます。そのため麻酔科医は多くの診療科目に及ぶ病気の知識と痛みを取り去る技術を持っています。 この知識と技術を手術の場だけに限らず、一般の患者さんにも提供できるようにとつくられたのが、麻酔科外来であるペインクリニックなのです。 痛みは身体のハッスル危険信号です。 だから、今までは、痛みをむやみに止めてはいけないと考えられてきました。 しかし、痛みには止めて良いものと止めてはいけないものがあることもわかってきました。例えば憂鬱な痛みの代表に頭痛がありますが、もし、脳に異物があって痛みの原因がその異物にあるのに痛みだけ止めてしまった場合どうなるでしょうか? 手遅れになってしまう危険性があります。 まず、十分な検査を行い、痛みの原因となる重大な病気が潜んでいないことを否定してからペインクリニックを行わなければいけません。ぎっくり腰などであれば、まずは痛みを止めて、苦痛をやわらげることが大切です。それからゆっくり治療を行います。 私が患者さんにまずは検査を行い、「これまでに診断は受けていますか?」と聞くのは、このためです。 |
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